原金網物語 1961年~1970年頃
原金網は、1927年先代の社長である原義雄が創業し、原一族でメッシュベルトを始めとする新製品の開発を行い事業を拡大してきました。原金網物語ではその様子を紹介しています。
1961年-1970年代頃の原金網
あらゆる工場では、製造の工程の省力化ということで物を搬送するコンベアシステムが次々と導入されていました。時代の波に乗り遅れてはならないという思いがあった原は、当時アメリカにあったメッシュのコンベアベルトができないかと考えていたのです。
photo 岡村氏
資料もアメリカから取り寄せていたのですが、どうも不安もあり岡村金網の岡村氏に頼んでみることにしました。「メッシュベルトができるか?」と打診したところ岡村氏はしばらく考え「神様が作ったものじゃない、人間が作ったものだから必ずできるはずだ」この言葉に勇気づけられ早速、試作に取り組んだのでした。
度重なる試行錯誤を繰り返しついに製品ができあがったのは1965年の事でした。
メッシュベルトが完成したうれしさもあり、すぐに客先を見つけ張り切って納入しに行ったのを覚えています。最初は電子部品(トランジスター等)に使うメッシュベルトでした。ところがクレームの連続で「うまく回らない」「ベルトが蛇行する」等が起こってしまったのです。
その時はがっくりしたが、実績のないものが最初からすべてうまく行くなんて有り得ないとも考え、信頼性をあげようと毎日改良に改良を重ねたのです。どうすればクレームのない良い製品ができるのか真剣に悩みやっとの事でユーザーに満足していただけるメッシュベルトが完成したのです。そしてようやく仕事が順調に行き始めした。
その時はがっくりしたが、実績のないものが最初からすべてうまく行くなんて有り得ないとも考え、信頼性をあげようと毎日改良に改良を重ねたのです。どうすればクレームのない良い製品ができるのか真剣に悩みやっとの事でユーザーに満足していただけるメッシュベルトが完成したのです。そしてようやく仕事が順調に行き始めした。